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 この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW1:無限のファンタジア』用のイラストとして、(スカイ・ローリアン)が作成を依頼したものです。
 イラストの使用権は(スカイ・ローリアン)に、著作権は(白銀 望様)に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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『あれ、なんの花だろう?』


綺麗な花が咲いている場所がある。
そんな話を人づてに聞いて、やってきたものの…
「ね?やっぱり雨降ったでしょう?」
とグレイが笑う。
着く前はどことなくどんよりしていて…でも大丈夫だろうと傘を持ってこなかった。
けれど、実際のところは。
(………一つの、傘………)
実はちょっとした憧れだったのだ。
恋人同士、一つの傘に入るというのが。
ささやかなことだが、お互いの生い立ちがそんな「ささやかなこと」を叶えてくれる状況ではなかったのだから。
勿論スカイがそれを言う事等一生ないだろうが。
「そう、ですね…すみません」
「別にいいけれどね。役得だし?」
くすくすと笑いながら言うとグレイには何もかもお見通しのようだったが。
気恥ずかしくて、口を開いた。
「あれ、なんの花だろう?」
ついでに、そっと花にと手を伸ばす。
「そういえば…なんだろう?紫陽花っていう花に似てるけれどね」
グレイの言葉に、紫陽花?と首を傾げる。
「こういうね、色が移り変わっていく花なんだ」
「あぁどうりで…グラデーションになっているわけだ」
「ちなみに花言葉は移り気」
「……………」
(え…?)
その言葉に振り返ろうとした瞬間、そっと手を握られた。
「まぁまた君の心が移らないように…今度は手を離さないけどね?」
一度逃げ出した自分を責めているようで。
でも優しくそういうから。
「もう、逃げませんよ…」

心から、囁いた。



2009.6/7 如月修羅
(紫陽花のような花の中で、一つの傘。もし出来れば手を繋いで下さい!の要望を見事叶えていただきましたっ
さりげなく手をつないでるんですよーv)

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