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この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW1:無限のファンタジア』用のイラストとして、(スカイ・ローリアン)が作成を依頼したものです。
イラストの使用権は(スカイ・ローリアン)に、著作権は(二月ミッカ様)に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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「たまには紅茶でも」
其の日、スカイとグレイは紅茶が美味しいと評判の店に来ていた。
窓からは綺麗な庭園が見えて、回りは女性やカップルばかり。
とはいえ、この国では同性同士のカップルも少なくない所為か、特に目立っては居ない。
いない、が。
「一体、何を…してるん、です……」
白い綺麗な指先が、紅茶を飲もうとしているスカイの髪を弄くっている。
恋人のグレイだ。
「別に?気にせずどうぞ?美味しいよ、ここの紅茶」
「………気になるに、決まってるでしょう」
徐々に火照って来た顔を見つめ、グレイが楽しそうに微笑む。
「ふふ…やっぱりスカイはそういう表情が似合うね?」
「そういうって…!なにを…っ」
恥ずかしくて、声を荒げればしーっとグレイにたしなめられる。
確かに店の中だ。
むぅっと口を閉じれば、今度はグレイがスフレを手に取り口元に持ってきた。
「これもね、美味しいから」
「……一人で、たべれま…」
「俺にやらせて?」
恋人のお願いに、否とは流石にいえず…ちらりと周り辺りを見渡し誰も見てないのを確認すると、一口食べる。
甘い香りが口の中に広がり、口元が微笑みの形を結ぶ。
「ふふ、いい顔」
「…あ」
一口食べたそれを今度はグレイが食べてしまう。
こちらを見てにやりと笑い…
「関節キス。ここじゃこれぐらいしかできないからね?」
ふふ。なんて笑いながら言われ、真っ赤になった顔を誤魔化すように紅茶を口に運んだのだった。
2009・5/21 如月修羅
恋人同士ですが、仲の良い友人同士ぐらいで〜とお願いしたのに、ここまで素敵に描いてくださり凄く幸せなのですーv
(BL大丈夫との表記がなかったためのお願いでした)
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