一人遊戯 3

押し倒した帝人君の体は凄くほてっていた。
当たり前だ。
ついさっきまで快感を追い求めていたんだから。
この指先が…とついっと舐めてやれば、どこか背徳の味がした。
「熱いね…まだ、興奮してるの?」
「ちが…っ」
「ちがくないよね?だってほら…こんなに熱い」
熱の塊を撫上げて、耳元で囁けばぷるぷると小刻みに震える体。
映像を見てるだけじゃ分からない。
声を聞いてるだけでも分からない。
触れて、味わって、体の全部で確認して。
「ほら、ね?分かるでしょ?つらいよねぇ…つらいはず」
くすくすと笑いながらもっともっとと布越しに煽ってやる。
さっきまで散々快感にさらされていた体は、すでに痙攣をおこしたかのように震えていて。
縋りつくように体を寄せてくる。
実際に触れ合わないと分からない、そんな状況。
楽しくて嬉しくて愛しくて。
「ねぇほら、言って?」
「な…」
なにを、そう瞳が問い掛けてくる。
「助けて下さいって、さっきみたく可愛く言って?」
「………っ?!」
こんな状況なのに、帝人君はぎろりと睨みつけてくる。
涙が浮かんだ瞳で睨みつけるなんてただ男の劣情を煽るだけなんて気がつきもしない。
なんて可愛くて愚かな生き物なんだろう!
「いいの?助けて欲しかったんでしょ?ほら、臨也さん、助けてくださいって言ってくれたら最高に気持ちよくしてあげる」
勿論、自分も気持ちよくしてもらうんだけど、とは流石に言わず、にっこりと微笑んであげた。
そろりと手を這わせて。
快楽の源を握りこんでやれば、流石につらそうに首を振った。
「……い…ざや…さ…たすけ…!」
もう殆ど喋れないのだろう。
切れ切れの言葉は悲壮感すら漂わせている。
かわいいかわいいかわいいかわいい。
乾いた唇に舌を這わせ、にっこりと微笑む。
「うん、助けてあげる」

あれから何時間たったのかな?
気を失った帝人君から離れて、立ち上がる。
うん、外が眩しい。
えーっと…まぁ深夜だったけどね、ここに来たの。
とはいえ頑張りすぎちゃったかなぁ…。
なんて思いながら、横たわった帝人君をみれば、白濁したものに穢されているのに、なんて綺麗。
ちゃんと残して置くように、携帯とデジカメで写真もとった。
あとで部屋に飾っておこう。
こんな綺麗で可愛い帝人君を毎日見れるなんて幸せだなぁ…。
まぁこれからはずっと可愛がってあげるつもりだけど。
「帝人君、一人遊びはもうおしまいだよ」
その言葉が聞こえたのか、うっすらと帝人君が瞳をあけた。
さて、どんな言葉を囁いてあげようか。

「おはよう帝人君、愛してるよ」




一人遊戯 終
本当は、もっと言葉攻めする予定だったのに…!
次は「実は監視カメラに全部うつって〜」とか言って攻める臨也さんを!

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