エンドレス



また、繰り返す
繰り返す、繰り返す繰り返す繰り返す
「長門、何度目だ?」
「2千4百50回目」
つらつらと答える長門の声は、いつもどおり平坦だ。
「ハルヒが望んでるのか?」
「…そう」
「キョン君…」
朝比奈さんのおどおどした声。
そして。
「困りましたね」
ちっとも困ったように聴こえない声でそういう古泉。

繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す
繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す

「貴方への思いと、貴方が望む、思いに囚われてる」

長門の言葉に声もなく笑う。


「どうせ、時が動けばもう終わるのにな」




毎日同じ日を繰り返す。
それはハルヒに古泉との関係がばれてしまった次の日だ。
このまま時間がくればハルヒが来る。
そして、古泉を刺す。
それをみて、俺が狂う。
そんな俺を見てハルヒが狂う。




そして、全員を巻き込んで繰り返す。
馬鹿みたいなエンドレス。





2009.11/13 如月修羅

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