01 私のものになって/クローバー(四つ葉)ギルオズ

私の物になって
私だけの主に
私だけが貴方の従者でありたい
お願いですから、私だけの物になってください

「なぁギル」
「なんだ」
「これ、やる」
「四葉のクローバー?」
「花言葉、知ってる?」
「…?」
「後で調べてみろよ」
「あぁ」
「クローバーって一つの葉に「名声」「富」「満ち足りた愛」「素晴らしい健康」そして4つすべて揃ったときに【真実の愛】になるそうだけど、まぁそれでもいいんだけどさ」
「?!」
「もう一個意味があるんだ。ちゃんと探してみろよ?」

貴方はなんでも知っている。
我が、敬愛すべき主。
2010.05/10 如月修羅

02 私のもとへ帰って/スイセン セバシエ くそ甘い
 あいつは、僕の元へと帰ってくるだろうか。
 あいつに食われてしまう僕がそんなことを思うのは馬鹿場しいのは分かっているのだけれど。
「そうだ、これをつけていけ」
 自分で命令したくせに、帰ってくるのか心配で。
 ぐいっと押しつけたのは水仙だ。
 あいつは不思議そうにそれを受け取り胸元のポケットに入れる。
「それが萎れる前に戻ってこい」
 切り取られ、さらに花瓶から取り出して結構たっているそれは、そんなに長くその美しさを誇れない。
 あいつはイエス、マイロードと頷き去って行った。
「気付くんじゃないぞ……」
 ぼそりと呟いた言葉は、帰ってきたあいつのどことなく嬉しそうな微笑みで、気付かれたことがわかってしまったのだけれど!

 僕の元へ、いつでも帰ってこい。

2014.5/30 如月修羅


03 いつも愛して/スイセンノウ(臨帝)
いつだってあなたは此方をみているようで見ていない。
あなたが見ている世界はとてもとても広くて、とてもとても狭い。
ねぇ今あなたは僕のことを考えていてくれていますか?
あぁでも人類全てを愛してるあなたのことだから、僕もその中の一人でしょうか。
いつでも、僕のことを愛していてくださいね。
「約束ですよ、臨也さん」
「……俺はいつだって帝人君ラブなんだけど……」
全然信憑性ないんですよね、臨也さん。

2010.10.26 如月修羅

04 星への願い/ニラ  セバシエ くっそ甘い。二度言います くっそ甘い!!
 おや、坊っちゃん。星を見て如何したのですか?
 風邪を召されますよ。
「あぁ、セバスチャンか。もう終わった」
 おわった、ですか?
「気にするな」
 何も言わずにただ口元を歪めて笑うだけの主人。
 さぁ風邪をひかれる前に……とベットへ誘えば、小さく小さく笑い手招く。

 次の日起きた貴方は、あぁ、願いが叶った、と微笑んだ。
 なんて愛らしい主人なんでしょう!
 共に朝を迎えたかった、なんて


2014.1/19 如月修羅 
05 私を射止めて!/バラ(帯紅) 盲目審神者(男)×加州清光 
 俺は刀剣で、いつだって主を思い、主のためにあるものだ。
 でも、……でも、と思う。
 人の姿になれるようになってから、少し自分は貪欲になった気がする(いや、少し以上かもしれないけれど)
「ねぇ主! このなかで俺に一番似合うの、買って?」
 主ならきっと俺に似合うものを見つけてくれるだろう。
 彼はいつだって。
 小さな雑貨屋さん。そんなに高くない指輪のコーナーで、主が首をかしげた。
「そうだねぇ……清光に、一番似合うものを贈りたいね」
 とはいえ、力を貸してもらうのを許してもらえるかい? というのにもちろん! と頷く。
「君を射止めるように、頑張るよ」
 …………。 
 そんなに、すでに。なんて、まだ、いってあげない!

 2016.10/1 如月修羅

06 私を拒絶しないで/ハナビシソウ 静帝
帝人に伸ばした指先が、震えた。
「静雄さん?」
不思議そうな表情をしている帝人を見て、誤魔化すように煙草に手を伸ばせば、ゆっくりとその手を握られた。
「大丈夫、ですからね」
「……っ」
「僕は静雄さんを拒絶しません、この手を離しません」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせて。
でもしっかりと俺の瞳を見て言うから。
「愛してる」
こぼれ出た言葉に、帝人が嬉しそうに微笑んだ。

2010.11/3 如月修羅

07 ありのままの私を見て/ベラドンナ・リリー  (ヴィク勇)
 ねぇ、勇利。
 俺をみて? 氷の上の皇帝としてじゃなくて、ただのヴィクトル・ニキフォロフとして。
 そう、すがりつきたくなるほどに彼は俺を、氷の上の皇帝として、あこがれの存在としてみてる。
 ねぇ、違う、違うんだ、勇利。
 俺はただの人間だよ、つまらない恋に狂ったただの男なんだ。
「ヴィクトル、どうしたの?」
 抱きしめた腕の中の存在に、すがりついて、なさけなくも泣きながら乞いたくなる。
 俺を、ただのヴィクトル・ニキフォロフとして愛してくれ、と愛を乞いたくなる。
「変なヴィクトル」
 くすくす笑うお前は気が付いてない。
 お前のあこがれる神様は、ただの恋に狂った男だという事実を。
 お願いだから、ありのままの俺をみて?

2017.1/15 如月修羅


08 私を忘れないで/ワスレナグサ セバシエ 甘め
悪魔というのは、契約した人間のことをどれくらい覚えているものなのだろう。
食べたらすぐに忘れるのか、そもそも最初から興味がないのか。
……いや、「悪魔的」に興味ぐらいはあるだろう。
そうじゃなくては、「契約」をしないだろうから。
「坊っちゃん、またあのような所に置いて……」
「ふん、片づけるのがお前の仕事だろう?」
「そうですけれどね。坊っちゃん、そこかしこに置きすぎですよ」
僕を構築する一部を、通る場所通る場所に置いておく。
どうせセバスチャンは屋敷中の片付けもしているのだから、そのついでに回収するだろう。
「まったく、今度は一体なんのお遊びです?」
その言葉に笑ってやる。
そうだな、これはゲームだ。
お前が、ふとした瞬間に何度僕のことを思い出すか。
刻み込まれているか。
僕がお前に食べられた後、ふとした瞬間に思い出すがいい。
ふと、目に入ったテーブルから、窓の隙間から、ペンから、皿から、何もかもから。
僕という魂を今一度思い出すがいい。
そうしていけば、お前はきっと僕を忘れないだろう。
その時、僕はこのゲームの勝者となる。
「さぁ、ゲームを続けよう」
僕の笑顔に、セバスチャンが口元を歪めて笑った。

2014.09/27 如月修羅

09 私を思って/ローズマリー 小狐丸×鳴狐  
 こんな月の日は、私のことを思ってくれますか。
 なんて。
 まんまるい月を見上げながら思う。
「どうしました、鳴狐」
「……」
 ふるふると首を振って、お供の狐を撫で上げる。
「……おや」
 縁側で眺めていた自分たちに、驚いたような声音が降りかかる。
 見上げれば、小狐丸だった。
「こんなところで会おうとはな」
「なにか用事がございましたか」
「いやなに……月をみてたら、お主らを思い出してな」
 ぴんくと肩がふるえる。
 その様子に小狐丸がひとつ、笑いを浮かべしゃがみこんだ。
「おや、うれしいことじゃ、おぬしも思ってくれていたか」
 こくんと頷けば、わしゃわしゃとなでられる。
 そんな指先が、とても好きだと。
 そう耳元でささやけば、小狐丸がうれしそうに微笑むのだった。

2016.10/1 如月修羅 

 
10 私をもっと知ってください/ノアザミ(小政)
 我が主は己のことを、一番誰よりも知っていると言う。
 己はそれに頷くけれど、本当はもっともっと知って欲しい。
 貴方様はお分かりか。
 今そうやって微笑む貴方様を、一体己がどうみているのかを。
 その身を抱きしめ、己を刻みこみたいと切に、切に願っているのだ。
 あぁ……美しい貴方様は気がついておられないのだろう。己を焦がすこの劣情を。
 あぁ、あぁ、いつか貴方様がこの身を焦がす劣情を知った暁には。
 きっと己はその腹をかっさばくだろう。
 けれども知って欲しいとも思うのだ。
 こんな葛藤をしている己も

 私を、もっと知ってください。

2013.10.13 如月修羅

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