出会い編 それより少し後
スカイ視点

微笑みの下で、何を考えているか分からない人だと思った。
常に微笑みを浮かべ、自分を見る。
自意識過剰なのかと思うけれど…視線があった。
探索中、敵を倒している間、話をしている途中…ふと視線を向ければ必ず合う。
最初の頃は、自分の隣には相棒がいた。
相棒と共に庇う形で彼と共に戦っていた。
固定メンバーは相棒のグレイだけだったけれど、何時の間にか。
彼…フェイさんが何時の間にか隣に居て。
気が付けばグレイが俺たちの後ろでサポートに回っていた。
なぜ、どうして近くにいるのが彼なのだろう。
共に過ごす時間が長くなればなるほど恐ろしくなる。
何を言われたわけじゃない、何もされたわけじゃない…
まぁ確かに、メイド服やらスカートやら女物をわざと渡してきたり、おちょくられたりはしたけれど。
そうじゃなくて。
(きっと、これは本能)
そう、本能なのだ。
自分の中の本能が、フェイさんから逃げろと囁く。
彼の優しさが。
伸ばされる指先が。
微笑みが。
全てが自分を曝け出そうと動き出す。
(怖い。あの人は、怖い)
彼の手を掴んでしまったあの時に、気が付けばよかったのに。
(あの人は、きっと)
銀色の糸を吐く、蜘蛛なのだ。

(遠ざけても遠ざけても
もう糸に引っかかってしまった僕は、きっと)


2010./12/19 スカイ

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